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北朝鮮旅行記

るい(天才っ子)が早速書いてくれました。

その前に…るいから一言ありました!
内容が内容なのでよく推敲してから書きます(^_^;)ただ、帰国してからしばらく精神的ダメージを負いました(;´Д`)やっぱりあの国は不思議な国です・・・。

ここからUP
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といというわけで北朝鮮に潜入した時のレポートを書きたいと思います。

うーん・・・始めてまだ1週間も経ってないこのブログ、いつアメブロ運営側から規制がかかるのかとヒヤヒヤしているのですが、まぁ日本には言論の自由があるわけで今回もバシバシと色々書いていきたいと思います。

実はこの北朝鮮潜入事件(?)は行ってから一度も口外したことがありません。というのもかたーく口止めされていたからです。うっかり話そうもんなら工作員に袋詰めにされてボコボコにされ拉致・・・というのがリアルにちらついていたので話せないでいました。

でもまぁもう10年も前のことだし時効だよね!?

もし何かあったら「嗚呼、るいさんついに公安にマークされたor工作員に拉致されたのね」とでも思ってくだされ。まぁ今は一応国の研究員をしているから大丈夫だとは思うのですが・・・。


ワタクシが北朝鮮に潜入したのは学生の時でした。当時大学で臨床心理学の講義をとっていて、その時の教授さんとものすんごく仲良くなり研究室で話をしていたところ

「北朝鮮に調査に行く」というもんだから


「お願い!!!同行させて!!!!!」

と無茶苦茶なお願いをし、半ば強引にくっついていったのが事件の始まりです。


教授さんは

「正気で言ってる?北朝鮮だよ!?」

と、「コイツ、アタマおかしいんじゃねーか?」というような感じで言ってきましたが、そこは好奇心の塊のワタクシ、費用は全部自分でなんとかするから是非とも同行させてくれと懇願したのでありました。

何より、北朝鮮という国は本当に謎の多い国で今でもベールに包まれている訳のわからん国です。
ちょうどその頃拉致問題などでマスコミに毎日のように取り上げられていましたが、マスコミが取り上げるのは「喜び組」とか上記を逸脱している特技を身に付けている子供とかが大半で、普通の庶民の暮らしぶりや北朝鮮という国の実態を見てみたかったのです。

北朝鮮というとキムファミリーの独裁国家で有名ですが、マスコミに映る北朝鮮国民の方々はみな

「金総書記マンセー(万歳)!!!」

と、虚ろな目をしながら言っていたので、どうやってこの独裁体制を維持しているのか、はたまたこの国民たちは本気でそう言っているのかが気になりました。

恐怖政治で無理やりメディア用に言わされているのか、それとも本当にマインドコントロールでもされて言っているのか、その真意を確かめたかったのです。


で、気になる費用は銀座のクラブでホステスさんをしながら貯めました。ホステス裏話みたいなことも山ほどありますがそれはまぁ後で書くとして、渡航費用ははけっこうな額がかかりました。おかげで単位を落としそうになるという本末転倒なことになりかけたのですが、北朝鮮に行けるなら単位落としてもまぁいいかと妙に肝が据わっていたワタクシ、必死こいてアルバイトをしました。


そしていざ出発。中国を経由して北朝鮮に入国する手段を使い、中国行き(大変申し訳ありませんがどこの空港かは言えません)の飛行機に乗り込み遠足気分でワクワクしているワタクシに教授さんが


「助手ということにしてあるけど、絶対にキム体制を批判するようなこと言わないでね。命の保証ないよ。」

と一言。


一気に遠足気分から現実に引き戻され「もしかして自分はとんでもないことをしでかしてしまったのではないだろうか・・・」などと飛行機の中で後悔し、まるで飛行機版ドナドナのような気分で過ごすこと数時間。やっと中国に着きました。

そしてそこから飛行機で北朝鮮へ。北朝鮮への入国ルートはいくつかあるのですがワタクシたちは日本の大学教授の「北朝鮮視察」という名目だったので飛行機で行けました。

その飛行機がなんとボロいことか。まず離陸するときに


「メキャメキャメキャッ!!!」

と死の恐怖を味あわせるには充分すぎる音を出して離陸。飛んでる時も何やらメキメキいってるし、今思えばあの飛行機の中での時間が一番怖かったです。

そして首都平壌になんとか無事到着。

で、入国審査などなどの諸手続きを済ましたら・・・・・


皆、携帯とデジカメ、PCを没収されました(滝汗)

そして空港を出た時から能面のような無表情の屈強な公安関係者と思われる人がぴったりとくっついてきました。

結局、滞在中はそのガードマンは片時も離れずにワタクシたち一行を監視しておりました。


で、平壌のあちこち(と言っても外国人は行く場所がかなり制限されている)を周り、市街地の様子や国民の皆さんの様子を見て回ったのですが



とにかく薄暗い!!!

そしてあちこちに見かける

金正日の肖像!!!


そして必ずと言っていいほど何やら金ピカな文字が書いてありました。
私はハングルが全く読めないので教授になんて書いてあるのか聞いてみたところ



「我々は偉大なる金正日同士のおかげで今の豊かな繁栄と生活がある」

というようなことが書いてあったそうです・・・。


「豊か?繁栄!?どの辺が???」

とうっかり口を滑らせたところ教授が青い顔して大急ぎで私の口を塞ぎました。


それくらい街は薄暗く閑散としており、平壌市民の皆様の顔は虚ろだったのです。

なんでも北朝鮮の電力事情は本当に深刻で街灯やお店に回している電力も賄えないくらいなのだそうです。

なのでスーパーマーケット的なところもほぼ灯がついておらず、食品を買うのにもレジではなく電卓で計算していました。

平壌の人は比較的裕福だと言われますが皆服はまぁまぁキレイでしたが靴はボロボロ。車も走ってるっちゃ走っていましたがフロントバンパーの部分がベッコリ凹んだ車が多かったです。

教授がホテル(といってもコンクリの6畳間にベットがおいてあるだけの部屋)でこっそり教えてくれたのですが、北朝鮮でまとまな暮らしができているのは平壌市民でもごくわずかだそう。日本のテレビなどに出てくる小奇麗な格好をしている人たちは取材用に服から下着まで全部着替えさせられ、あくまで「北朝鮮の市民はみんなこんな感じなんだよ」ということをアピールするために全てセッティングされるそうです。

そして農村の人たちはほぼ自給自足の生活を送っており、たまに配給などがあるみたいですがそれも量が少なく強奪事件が頻発するとか。

そして北朝鮮という国はとても国土が痩せており植物がろくに育たないそうです。しかも天候も緯度が高いため寒く、常に食糧難の状態だとか・・・。

日本もそうですが他にも色々な国が人道的支援を行っていますが、そのほとんどは政府や軍関係者に横取りされてしまい国民には届かないそうです。

そして農村では親が食料を買うために子供を売りに出したり殺してしまったりということが日常茶飯事に起きているそうです。

もし政府の悪口を言おうものなら昔の日本の憲兵のようなものがすっ飛んできてすぐに再教育施設という名の強制労働所に入れられるとか。その為北朝鮮では農村だけでなく平壌でも「五人組」のようなものが存在しているそうです。


で、北朝鮮に行って何が一番驚いた&キツかったかというと


「街中の至るところで妙な音楽がずーっとかかっていること」

でした。

街を歩いていても、バスやタクシーに乗っていても、はたまた公衆トイレに入っていても


ひたすら同じ曲がずーーーっとかかっています。


これにはほんとにまいりました。耳から離れないのです。どんなに頑張ってなんとか違うことを考えようとしても耳に残ってしまいその音楽がずっとリピートされてしまうのです。

教授いわく、この音楽に北朝鮮の洗脳のカギがあるとのこと。

歌らしきモノだったのですが何を言っているかわからなかったので聞いてみたところ
ひたすら金正日を称えまくる歌詞の歌が流れているそうです。


この脳内金正日リピートは帰国してからも2週間くらい続きました。本当に発狂しそうになりました。

よく北朝鮮の人は耐えられるなぁと思いましたが、もともとそんな環境で暮らしていればそれが当たり前になってきてしまい、そしてその歌の歌詞が潜在意識に刻まれるようになるそうです。

こうして北朝鮮の洗脳と独裁国家は作られるということがわかりました。


個人的な感想ですが、本気で「マンセー!!!」と叫んでる人もごくわずかですがいると思います。
しかし、大半の国民は政治に不満を持っているようです。

だけど逆らえない。逆らったら一族郎党ひどい目に合う。
監視の目が隅々まで行き届くように憲兵だけでなく五人組を作って民衆同士で監視し合う。

もともと人間は圧迫された精神状態の元に置かれると妙なヤツにリーダーシップを求めてカリスマとして崇める傾向があります。よく新興宗教なんかでどう見てもただのオッサンなのに美女が群がってたりしますよね。あれと同じです。

北朝鮮はまさにそれを狙ってやっているのでしょう。でも余りにも国政がダメすぎて国民を騙しきれなくなっているんだと思います。


つい最近も金正恩がチャン・ソンテクさんの一族郎党を処刑したというニュースがありましたが、あれも独裁体制と恐怖政治を高めるための手段でしょう。逆に言えばそれだけ追い詰められているということでもあります。

いつか国民の怒りが政府連中を焼き尽くすような気がしてなりません。
でも、そうなった時に北朝鮮はやっと自立の一歩を踏み出せるのでしょう。

独裁国家やファシズムは絶対にいつまでも続かない。
私たちに出来ることはもし北朝鮮がいつか自立の一歩を踏み出した時に手を差し伸べてあげることだと思います。

以上、るいの北朝鮮潜入体験記でした。
本当はもっと山ほど書きたいことがあるのですがさすがにそれは出来ないので中途半端な内容になってしまって申し訳ないです。

あ、教授が言っていましたが北朝鮮の工作員はけっこうな数が日本に潜伏しているそうです。
昔は日本海側が多かったそうですが今は地域を選ばずに進出しているとか・・・。


拉致問題やその他の問題が早急に解決することを祈るばかりです。
そのためには、風化させないこと。

これが一番大切だと思います。
by seijitsuchan | 2014-01-28 13:28 | 花と山と明るい日常

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